知れば知るほど関西。

和歌山県、、、

そこは、

紀州藩55万5千石、水戸、尾張、紀州と徳川御三家の一つ。

徳川家の体面を保つ為高い年貢を科し、その重い年貢により庶民は茶粥をすするギリギリの生活をしていたそうです。

見た目は華やかだが、実際の家系は火の車。そんな感じでしょうか。

紀州の漁師はフロンティア精神旺盛で黒潮にのって千葉県まで行っていたそうです。

そしてその地の人々に自分達の技術を教えていたそう。

千葉に定住した和歌山の人が故郷を思い勝浦や白浜と和歌山の地名をつけたりしたそうです。

醤油の起源は和歌山の湯浅だそうで、千葉の野田地方の人に醤油作りを教えたらしい。

野田市にはキッコーマンの本社創業の地がありますが、紀州人が関わっているとすれば驚きです。

また黒潮にのって神奈川県や高知県まで行っていたそうです。えらい遠出ですわ。

印南の漁師は五島列島、日向灘まで漁に出ており、足摺岬にカツオ舟の根拠地を作った。

印南の甚太郎という漁師がカツオ節の作り方を教えたのが土佐節の始まりと言われてます。

和歌山県のその優れた技術を伝えたことが各地方の産業、文化をつくる源になっているとすれば、

和歌山すごし!

梅干しといえば和歌山の中でもみなべ町の南高梅(品種改良に協力した南部高校の略)が有名です。

梅しか育たない痩せた土地を藩は免税地にして、年貢を軽減した為、育てる方が増えたそう。

みかんについても水田にできる土地が少ない有田地方の険しい山肌に石を積んでみかん畑を作ったのがそもそもらしいです。

反骨精神というか、絶望的な状況に甘んじる事なくできる事を徹底的に行うのが和歌山流かもしれません。ビジネスにも通じる所がある!?

仕事で行く際は和歌山ラーメンを食べるのですが、匂いの強めのとんこつに醤油の深いコク、とても絶品です。テーブルにはどの店も、はや寿司とゆで卵が置いてあります。幾つ食べたかは会計時に申告するスタイルです。どこか懐かしい感じがするなぁ。

はや寿司とは、酢でしめたサバ寿司の事ですが、なれ寿司という物もあります。

なれ寿司はサバと米と塩のみで発酵させるので一切酢を使いません。

醗酵食品好きの私にはたまりません。

なんとも言えないその匂い、夏季期間は販売してない理由が発酵が促進し⚫︎×▲の匂いとなるからだそう。生姜の甘酢漬けをかじりながら食べるのです。強烈な臭いをリセットしてくれます。

しかも醗酵しているので腐りません。城の殿様が敵に囲まれても大丈夫と作ったのが始まりだそうです。

これは間違いなくワンランク上の、下の肥えた食通の方々の食べ物でしょう。

私は一度経験したし、当分の間食べなくても良いかな。

ただ残念な事になれ寿司を買えるお店は和歌山市内には1店舗しかありません。

ちなみ購入の際には店主から本当に臭いが強いけど大丈夫?、なれ寿司の意味分かってる?とめちゃめちゃ心配されます笑

和歌山のスピリッツを、文化を是非とも次の世代に繋いで欲しいです。

和歌山はとても濃いくて、味があって最高です。

大阪の近藤でした。

規格外の熱さが続きますが、熱中症にならぬ様、皆様お気をつけ下さい。